手根管症候群に対する作業療法 : 当院における評価から治療の流れ
当院における手根管症候群(CTS)の評価から治療のプロトコルを検討した。治療方針の策定において、痛み、知覚障害、母指球筋麻痺の有無とADLへの影響が重要な項目として挙げられた。作業療法士の役割は、評価、装具療法、および術後セラピィであり、評価は診断と治療方針の策定、また治療効果の判断に用いられる。装具療法ではcock-up splintを使用し、今後の課題として、術後セラピィや運動療法、患者指導の統一化が挙げられた。
山形県作業療法士会誌12巻1号