舌診における舌質・舌苔色は臓腑の盛衰や、病邪の性質などと密接な関係があり、舌苔色と舌質色は寒熱の指標となる。また脈診での遅数も寒熱と関係しているとされる。本研究では舌質色・舌苔色の数値化を試み、脈の遅数、体温との関連について比較観察を行った。健常男性において、黄苔における黄色味の濃淡(色相)と体温の相関傾向をみることができた。また黄苔色を定量化し、客観的に判断・評価できる可能性が示唆された。
高見 良平, 佐藤 譲, 土田 敬子, 柳原 晃平, 星野 宏司, 平井 顯徳, 宇津木 努, 加藤 豊広, 安戸 方邦