過去の治療者への怒りを話し続ける女性との心理療法過程
日本精神分析学会第58回大会, 仙台国際センター
過去の治療者への怒りに苦しむ女性との心理療法過程を検討した症例報告である。怒りが現治療者へ向けられないように覆い隠される心的過程に着目し,対象への両価的感情を重視した解釈を行った。結果,患者は両親への感情を振り返ることが可能となった。治療者が強い感情に晒されながらも思考機能を保持し「生き残る」ことの治療的意義を示した。