本研究では片脚着地動作時の下腿近位部垂直加速度と片脚着地動作時の体幹, 下肢キネマティクスとの関連について明らかにすることを目的とした. 対象は高校生女子バスケットボール選手24名の両脚とした. 高さ30cm台からの片脚着地動作を実施し, 下腿近位部加速度と体幹側方傾斜角度, 股関節屈曲・内転角度, 膝関節屈曲・外反角度を測定した. 統計学的解析は, 下腿近位部最大垂直加速度の47脚の平均より高い値を示した高加速度群と低い値を示した低加速度群に分類し比較した. 最大膝関節屈曲時の股関節屈曲角度が高加速度群で有意に低値を示した. 本研究より, 膝への垂直方向の衝撃を軽減するためには, 股関節をより大きく屈曲する着地動作が重要であると考えられた.
pp. 185-190
横山寛子, 逸見瑠生, 千々松雅人, 津田英一