高校女子サッカー部に所属する選手30名のうち、正常月経(月経周期が25日~38日)を有する5名10膝を対象とした。質問紙により前回と前々回の月経開始日を聴取し、月経周期を算出した。月経周期を、卵胞前期(月経開始日から2~5日目)、卵胞後期(8~11日目)、黄体期(18~25日目)の3期間に分類し、脛骨前方偏位量と、膝関節伸展角度を運動前に測定した。脛骨前方偏位量と膝関節伸展角度を3期間で比較した。各期間で比較した結果、黄体期と比べて卵胞後期で脛骨前方偏位量が有意に大きかった。膝関節伸展角度は、有意差を認めなかった。月経周期と関節弛緩性の関係については、エストロゲン濃度が高値となる時期に関節弛緩性が高まることや、関節弛緩性の増加は膝関節の外傷と関連していることが報告されている。本研究より、月経周期におけるエストロゲン濃度の変化によって、脛骨前方偏位量が変化する可能性がある。
佐藤友梨花, 星合香, 横山寛子, 金澤麻衣, 池田綾子