膝前十字靱帯再建術後の片脚スクワット動作における下肢関節伸展モーメント比と足圧中心位置の関連

第7回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会(宮崎県)

初回片側ACL再建術後の女性アスリート15名(16.1±2.0歳)を対象とし、片脚スクワット動作中の関節キネティクスおよび足圧中心位置の測定を行った。膝・股・足関節伸展モーメント、足圧中心前後位置、膝関節伸展モーメントに対する股・足関節伸展モーメントの比率を算出した。各変数を患健側で比較し、下肢関節伸展モーメント比と足圧中心前後位置の関連を検討した。患側膝関節伸展モーメントは、健側より有意に低値を示した。患側の足関節伸展／膝関節伸展モーメント比は健側より有意に高値を示した。患側および健側の足関節伸展／膝関節伸展モーメント比は足圧中心前後位置と有意な負の相関関係にあった。片脚スクワット動作における足圧中心位置の評価は下肢関節伸展モーメント比の推定に有用である可能性が示唆された。

千々松雅人, 逸見瑠生, 横山寛子, 木村由佳, 石橋恭之, 津田英一