健常者における静的立位での外反母趾角と後足部アライメントの関連性を検討した。第一趾側角を従属変数とし,第五趾側角,足底接地率,足部アーチ高率,LHA,FHA,BMIを独立変数とした重回帰分析を行った結果、足部アーチ高率(β=-0.25)と内反小趾角(β=-0.16)が選択された(R2=0.11)。足部アーチ高率は外反母趾の原因としての報告があり,それを支持するものとなった。また,足趾の変形は足部の内外側どちらに荷重が集中しているかで異なると考えられる。しかしそのR2は0.11と低く,外反母趾角に影響を与える因子はこの他にもあるものと考えられる。
石川大瑛,横山寛子,前田健太郎,浦本史也,藤林直樹,鹿内和也,伊藤亮太,川口陽亮,尾田敦