Oxford foot Model(OFM)における歩行中の後足部、前足部角度測定の信頼性について歩行速度の影響と測定間の誤差の影響を考慮して検討した。本研究のICC(1.5)は おおむね0.8以上となりSEM(1.5)は2°程度に抑えられた。ケイデンスを統一にした本実験では、歩行パラメータが一定に保たれたことが影響したと考える。Bland-Altman分析の結果では、比例誤差が認められ、後に行った施行で有意な背屈角度の増大が認められ、マーカー貼付直後の施行とその後の施行では歩容が変化する可能性が示された。本研究から、OFMの歩行実験では、歩行速度やケイデンスを統一すること、計測動作の練習を行わせることにより、実験中に混入する誤差の影響を少なくすることが示された。
石川大瑛,尾田敦,牧野美里,横山寛子