本研究ではACL再建術後3ヶ月における膝伸展、屈曲筋力を測定し、患健比と体重で標準化した値(体重比)の関連を検討することである。膝伸展、屈曲筋力が患健比70%以上を示したQA、HA群はそれぞれ19例(43%)、30例(68%)であった。3ヶ月では伸展、屈曲ともに患健比を求めることにより再建膝の筋力を評価することが可能と考えられた。しかしながら、患健比70%以上でも体重比が低値であった例も複数存在したため、筋力の捉え方には注意が必要である。
逸見瑠生,瓜田一貴,伊藤郁恵,髙田ゆみ子,斎藤有紀,前田和志,横山寛子,増野夏香,三浦和知,津田英一