人工股関節全置換術(THA)後1週及び退院時における術側股関節可動域(股ROM)及び疼痛と実用的歩行機能との関連性を検討した。術後1週において, 各運動方向の股ROMとTUG, VASとTUGとの間には, それぞれ有意な相関は認められなかったが,退院時において, 股屈曲ROMとTUG, 股伸展ROMとTUGとの間に, 有意な負の相関が認められた。THA後早期における術側股屈曲及び伸展ROMは, 実用的歩行機能にとって重要な身体的要因であることが示唆された。
横山寛子,中野渡達哉,阿部綾香,高橋宏彰,永峯悠,齋藤聡久,鴫原竜司,佐藤友梨花,矢作拓也,鎌田宏之,渡邉好孝