高校女子バスケットボール選手を対象に片脚着地動作時の下腿近位部垂直加速度と片脚着地動作時の体幹、下肢キネマティクスとの関連について検討した。下腿近位部最大垂直加速度の47脚の平均を算出し、平均より高い値を示した高加速度群と低い値を示した低加速度群に分け、体幹、股・膝関節角度(初期接地時と最大膝関節屈曲時)を比較した結果、最大膝関節屈曲時の股関節屈曲角度において高加速度群72.5±10.1°、低加速度群79.9±8.6°と高加速度群で有意に低値を示した。膝関節への垂直方向の衝撃を軽減するためには、股関節をより大きく屈曲する着地動作が重要であると考えられる。
横山寛子,逸見瑠生,千々松雅人,津田英一