本研究は、2022〜2024年度に秋田県で実施された認知症・フレイル予防事業の効果を年度間で比較したものである。対象は介入前後の評価を完了した地域高齢者522名で、4か月間の二重課題運動プログラムを実施し、身体機能、認知機能、うつ状態、社会的フレイルなどを多面的に評価した。その結果、MCI分類における維持・改善率に年度間で有意差がみられた一方、身体的フレイル、うつ状態、社会的フレイルでは年度間差は認められなかった。近年、対象者の平均年齢が上昇していることがMCIの変化に影響している可能性が示唆された。今後は、特に改善率が低い社会的フレイルに着目し、地域のつながりを強化するコミュニティ構築の必要性が示された。
久米裕 , 小玉鮎人, 津軽谷恵, 菊地翼, 田村大 , 前川弘樹, 新井さやか