務台理作のヒューマニズム論と戦後教育理念―相互媒介的三項図式をてがかりに―(査読付き)
本研究は、務台理作のヒューマニズム論と旧教育基本法の教育理念の解釈との関連を、務台の思想に内在する「相互媒介的三項図式」という思考枠組を用いて検討した。この枠組は、個人(個)・国家(民族)・人類(世界)の三項が互いに媒介し合う関係を有し、務台において戦後教育理念を捉える際の一貫した基盤として機能していた。それは、人類の「幸福」、世界の「平和」、民族の「独立」という三層構造をなす戦後教育理念の理解を導き出した。
教育学研究第93巻第1号