(インタビュー部分を担当)女性教員の職能成長の実態を解明するために実施したインタビュー調査の結果である。調査においては、教員としての歩みを振り返ってもらい、その語りを通して、各々の意識の内部で教員としての職能成長を促す要因、また教員の専門職性がどのような形で現れてくるのかを明らかにすることを企図した。その結果、女性教員の場合、教職への志望が人生の早い時期に決定されること、志望動機として近親者の影響が強いこと、質の高い授業を追求するために読書などの自己研鑽をかさねていることが明らかとなり、相対的に研修機会が少ないことが指摘される女性教員が個人的な努力によって職能成長を遂げてきた可能性を指摘した。
(全頁数12頁:清水禎文・金井 徹・小川佳万)