南原繁の共同体論と戦後教育改革（修士論文）

第二次世界大戦終戦後の日本の教育改革期において、教育刷新審議会（後に委員会）の副委員長（後に委員長）として主導的役割を担った南原繁に着目し、戦前戦中期の著作からその思想を分析し、その共同体論の特徴について分析を行った。そのうえで、南原の戦後改革期における教育改革に関わる発言について、教育刷新委員会における言説や家永教科書裁判における言説等を検討し、南原の共同体論と戦後教育改革に関わる言説とが関連性を有していたことを明らかにした。

東北大学大学院教育学研究科提出