務台理作の第三ヒューマニズム論の検討-道徳論・道徳教育論との関連に着目して-
戦後教育改革に関与した知識人の一人として務台理作に着目し、務台が1950年代以降に主張したヒューマニズム論と道徳論、道徳教育論の内容を分析し、ヒューマニズム論と道徳論、道徳教育論とがどのように関連付けられていたのかを検討したもの。その結果、務台は、個人的な課題と国家的な課題に加えて、人類的(世界的)な課題に関する道徳論を展開し、それを道徳教育の中に位置づけることを主張していたことを明らかにした。(全頁数11頁。)
東北大学大学院教育学研究科年報、第61集、第1号