務台理作の教育理念における「個人」-「国家」-「人類」の検討 -戦前・戦後の意味変容に着目して-
日本教育学会第79回大会(神戸大学)
科学研究費助成事業(課題番号:19K14103)の研究成果の一部として、務台理作の個人、国家、人類からなる三項構造理論を前提とした教育理念の思想は、個人と世界・人類とを直結させることによる抽象性への批判、個人と民族国家とを直結させることによる全体主義への批判、そして、官による民族や国家概念の独占への批判という課題意識に基づいて、その各々の意味内容を新たにしながら戦前・戦後を通して展開したことを指摘した。(全頁数2頁。)