目的:筋骨格モデルシミュレーションを使用して、3つの異なる膝関節角度でのブリッジ運動中の関節応力と筋力を調べること。
方法:若年健常男性15名を対象にした。モーションキャプチャーのデータを用いて膝関節屈曲60°、90°、120°におけるブリッジング運動時の腰椎と股関節の筋力・関節応力を推定した。
結果:腰椎の関節応力と脊柱起立筋の筋力は、膝関節の角度が大きくなるにつれて有意に減少した。一方,股関節応力,大殿筋の筋力,大内転筋の筋力は膝関節の角度が大きくなるにつれて増加する傾向がみられた。大腿二頭筋の筋力は、ブリッジング運動の膝屈曲角度の増加に伴い有意に減少した。これらの結果は、体幹伸展筋や股関節の伸展筋を必要とする患者に対して下肢の位置の調整を考慮した効果的なブリッジ運動処方に有用と思われる。
Journal of Healthcare Engineering Volume 2022, Article ID 7975827. doi: 10.1155/2022/7975827.
Takeshita Y, Kawada M, Miyazaki T, Nakai Y, Araki S, Nakatsuji S, Matsuzawa Y, Nakashima S, Kiyama R.