目的:高齢者における歩行中の下肢伸展角度と膝屈曲角度の関係を明らかにすること
方法:地域在住の高齢者588名が参加した。快適歩行中にMIMUを用いてセグメント角度と加速度を計測し、両側の膝関節角度と股関節角度、および立脚後期における下肢伸展角度を算出した。推進力は、仙骨前方加速度から算出した速度増加量を用いて推定した。
結果:相関分析の結果、下肢伸展角度は遊脚期の膝屈曲角度、股関節伸展角度および立脚後期の速度増加と関連していた(r = 0.444-508、p < 0.001)。重回帰分析の結果、遊脚期の膝屈曲角度は、歩行速度(β=0.219、p<0.001)や最大股関節伸展角度(β=-0.150、p<0.001)よりも、下肢伸展角度(β=0.296、p<0.001)の影響を強く受けることが示された。
Int J Environ Res Public Health. 2021, 18(22), 11925. https://doi.org/10.3390/ijerph182211925
Miyazaki T, Kiyama R, Nakai Y, Kawada M, Takeshita Y, Araki S, Hayashi H, Higashi N, Makizako H.