目的:ローラーマッサージ器を用いた腰部のセルフ筋膜リリースが、筋膜の滑走性、腰部の柔軟性、腹部体幹筋力に及ぼす影響を検討すること。
方法:3つの介入(ローラーマッサージ、静的ストレッチ、対照(安静))を受けた24人の大学生が参加した。介入の前後で、腰椎と筋膜の滑走を超音波検査で評価した。長座体前屈(腰椎柔軟性)と腹部体幹筋力が評価された。皮下組織と多裂筋の経時的な運動速度をエコービデオ解析ソフトを用いて算出し、速度間の相互相関係数を用いて滑動性を推定した。
結果:滑走、腰椎柔軟性、腹部体幹筋力は、介入と時間の有意な相互作用を示した。ローラーマッサージは滑走性、腰部柔軟性、腹部体幹筋力を有意に改善した。ローラーマッサージ器を用いた腰部の自己筋膜リリースは、静的ストレッチと比較して、腰部/筋膜の滑走性、腰部の柔軟性、腹部体幹筋力を改善した。
Sports. 2023, 11(8); https://doi.org/10.3390/sports11080147
Nakai Y, Oe K, Matsuno R, Kiyama R, Kawada M, Takeshita Y, Miyazaki T, Araki S