ジェーン・オースティン作品の演劇性『高慢と偏見』における絵画と演劇の表象
日本英文学会 2015年度支部大会 Proceedings pp.154-155
小説が誕生し、風刺小説、書簡体感傷小説、ゴシック小説を経てオースティンに於いて英国近代小説の一頂点を迎えるが、こうした小説の系譜を踏まえながら、オースティン小説における演劇的表象を分析した。演劇から小説ジャンルの成熟に至る中で、シェイクスピアをはじめ、王政復古期や18世紀演劇とオースティン小説との関連性を考察した。オースティンの『高慢と偏見』では絵画と演劇の表象が密接に結びつき、オースティン作品の演劇的世界が構築されていることを明らかにした。