本研究では教員養成課程の必修科目「英語Ⅰ」で行った帯活動の内容を紹介し、その効果について考察する。小学校・中学校教員を目指す学生たちの、英語を話し書く力を伸ばすことは、学習指導要領で求められる「外国語活動・外国語」の目標を達成するためにも必要であると考えられる。授業では帯活動として1分間スピーキングと5分間ライティングを半期で20回行った。その効果を学生の書いた英文を総語数、異なり語数、Type-Token Ratio、T-unitの数、T-unit内の語数を分析することで考察した。その結果、総語数、異なり語数、T-unitの数は増加したが、T-unit内の語数はわずかの伸びだけで、Type-Token Ratioには変化が見られなかった。この帯活動によってライティングの流暢さは伸びるものの、語彙や統語の複雑さについては別な形の指導が必要であることが示唆された。