「大学生が抱える問題の実態―主観的評価、対処方略、自己効力感に着目して―」
本論文では、大学生が抱える問題を主観的評価という観点から検討した。調査協力者の大学生106名は、問題の記述、問題への主観的評価、対処方略および一般的自己効力感に回答した。その結果、問題への効力感が高く、生活への影響が小さいほど、問題の解決度を高く評価することが示された。また、一般的自己効力感が高いほど問題の解決度が高く、生活への影響が小さいことが示された。pp. 139-152高木源・奥山滋樹・坂本一真・萩臺美紀
東北大学大学院教育学研究科臨床心理相談室紀要, 15