本研究では、一般市民、大学生、妊婦、病院看護婦のCOVID-19に対する恐怖心を比較検討した。また、COVID-19の恐怖に関連する諸要因を検討した。本研究では、一般市民を対象に感染症の恐怖と関連要因に関する調査を実施し、大学生、妊婦、病院看護師を対象とした先行研究から比較した。一般市民450名を対象に、COVID-19の感染に対する恐怖心についてクラウドソーシングによるアンケート調査を実施した。大学生、看護師、妊婦のデータは、2020年5月~6月に実施したCOVID-19への恐怖に関する調査から募集した。分析の結果、感染の恐怖は、妊婦で最も高く、病院の看護師と一般市民は同程度、大学生は低かった。また、大学生と妊婦においては感染の恐怖と主要な情報源が関連を示し、病院看護師においては感染の恐怖と高齢者との同居が関連を示した。
(研究計画、論文執筆の一部を担当)
Koiwa, K., Wakashima, K., Ikuta, M., Asai, K., & Takagi, G.