本研究では、日本の看護学生を対象に、COVID-19に対する脆弱性の認知度に応じた不安と抑うつの度合いを調査することを目的とした。計281名の大学生(看護学生104名、その他の大学生177名)がウェブ上の匿名質問紙調査に回答した。その結果、不安症状(看護学生30.5%、その他69.5%)、抑うつ症状(看護学生31.1%、その他68.9%)ともに有病率が著しく高かった。COVID-19の知覚的脆弱性に社会人口学的特性やストレス対処様式を加えて調整しても、看護学生とその他の学生の間で不安と抑うつに有意差は認められなかった。知覚された脆弱性とその看護との相互作用は、うつ病や不安のいずれとも有意な関連を示さなかった。
Sakai, M., Nakanishi, M., Yu, Z., Takagi, G., Wakashima, K., & Yoshii, H.