中学生を対象とした解決志向短期療法に基づくワークの効果の検討
本研究では、中学生を対象に解決志向短期療法に基づくワークを実践し、その効果を検討した。ワークの実践に取り組んだ54名の中学生(男子26名、女子28名)を対象として分析を行った。その結果、悩みの種類にかかわらずワークに取り組んだ後に問題の解決度および生活の理想度が高まることが示された。また、悩みの種類にかかわらず、学級集団に対する役割意識、協力意識が高まり、家族とからの注意獲得行動という不登校傾向の一側面が改善することが示された。櫻庭真弓・高木源・若島孔文
東北大学大学院教育学研究科『研究年報』, 69(2), 121-207.