「就労移行支援におけるeメンタルヘルスケアサービス『セルフコーチング』の運用結果と今後の課題」

eメンタルヘルス（eMental health）―インターネットを通じて提供される心理に関する支援―のケアサービスは、現場に効果的に根付くことが重要であり、そのためには効果の検証と改善が必須である。平泉ら（2019）は、就労移行支援におけるeメンタルヘルスのケアサービス（名称：セルフコーチング）を企業と共に開発した。セルフコーチングは、インターネットを通じて提供される心理に関する知識的な教育（心理教育）と、ワークシートを用いて心理的な課題に取り組むこと自助ツール（セルフケアツール）に関する学習と実践から構成されている。本稿は、セルフコーチングの運用結果の効果測定を目的として、学習内容に対する利用者の理解度を量的に、回答内容を質的に検討した。認知と行動の変容に焦点を当てる認知行動療法に基づく心理教育とセルフケアツールの学習内容に限定して分析し、今後の課題とコンテンツの改善点を述べた。
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高木 源・平泉 拓・二本松 直人・坂本 一真・石飛 綾那・桃生 篤・芦原 和香子

地域ケアリング, 22(7)