「思春期の娘の問題行動に悩む夫婦の事例―家族ルールへのアプローチ―」
本論文では、小学校高学年の長女の夜尿をきっかけに来談した夫婦に計2回の夫婦合同面接を行った事例について報告した。夜尿だけではなく、親子間のコミュニケーションに焦点を当て、統制的な関わりではなく、支持的な関わりをするよう母親に対して行動課題を課した。その結果、2回目では親子関係に改善が見られ、夜尿に関しても問題となっていないことが確認された。家族ルールの変更という観点から考察を行った。pp.845-852萩臺美紀・高木源・成海由布子・若島孔文
精神療法 44(6)