解決志向の観察課題が問題状況の認識と対処方略に及ぼす影響
日本心理学会第82回大会(東北大学)
本発表では、日常的に実践可能な解決志向の観察課題から構成される自助ツールを開発し効果を検討した。比較条件として問題志向の観察、統制条件として日常生活の観察を求める課題を用意した。青年期の社会人84名に各課題を無作為に割り当て、課題の実施前後で効果測定尺度への回答を求めた。その結果、他の課題と比較して解決志向の観察課題は生活の理想度を高めることが示された。