近年、情報処理技術は飛躍的な発展を遂げている。情報処理技術を臨床心理学的なアセスメントに応用することで、従来の方法では検出できなかったリスクの発見や、早い段階からの支援提供が可能となる。そこで、本発表では解決志向短期療法における目標設定に着目し、目標に関するテキストから目標の具体性および実現可能性を機械的に評価することを試みた。具体性があるかないか、実現可能性があるかないかの二択分類タスクとして学習を行った結果、具体性については73.3%、実現可能性については64.2%の精度で予測が可能であった。以上より、目標に関するテキストから具体性および実現可能性の機械的な分類精度を示し、特に目標の具体性についてはテキストからの機械的な分類が可能だと考えられた。