その他

基本情報

氏名 野路 慶明
氏名(カナ) ノジ ヨシアキ
氏名(英語) Noji Yoshiaki
所属 健康科学部 リハビリテーション学科(理学療法学専攻)
職名 助教
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

平日と休日の睡眠時間の差と家庭高血圧との関連

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

202405

発表学会等の名称

第60回日本循環器病予防学会学術集会

概要

【目的】睡眠は高血圧の危険因子であり、適切に血圧を管理するためには適切な睡眠の管理が重要である。平日と休日の睡眠時間の差(Catch-up sleep:CUS)と高血圧有病リスクとの関連が報告されているが、質問紙票で評価したCUSと高血圧との関連は一貫しておらず、客観的に測定されたCUSと高血圧との関連は十分検討されていない。本研究は客観的に測定されたCUSと家庭高血圧との関連を検討することを目的とした。【方法】本研究はオムロンヘルスケア株式会社との共同研究であり、東北メディカル・メガバンク計画地域住民コホート調査の詳細二次調査に参加し、非接触型睡眠計を用いて7日以上睡眠時間を測定でき、必要なデータの欠損がない1,276名(男性367名、女性909名、平均年齢62.5歳)を解析対象とした。CUSは平日の睡眠時間から休日の睡眠時間を引くことで算出し、CUSの値に応じて6群(CUS≦-60min、-60min<CUS≦-30min、         -30min<CUS≦0min、0min<CUS≦30min、30min<CUS≦60min、60min<CUS)に分類した。家庭高血圧は、朝の家庭収縮期血圧≧135mmHg、または朝の家庭拡張期血圧≧85mmHg、または高血圧治療を受けているものと定義した。0min<CUS≦30min群を参照群とし、各群の家庭高血圧有病のオッズ比(OR)を多重ロジスティック回帰分析を用いて分析した。【結果】全解析対象者のうち、高血圧を有する者は537名(42.1%)であった。CUS≦-60min群は,0min<CUS≦30min群に比べ,有意に高血圧有病リスクが高かった(OR=1.98、95%CI:1.10-3.56)。高血圧治療者を除外後も結果は変わらず、層別化解析でも傾向は変わらなかった。【考察】休日と平日の睡眠時間の差が高血圧有病と関連する可能性が示唆された。