その他

基本情報

氏名 野路 慶明
氏名(カナ) ノジ ヨシアキ
氏名(英語) Noji Yoshiaki
所属 健康科学部 リハビリテーション学科(理学療法学専攻)
職名 助教
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)術後におけるリハビリテーション(リハ)の検討

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

201805

発表学会等の名称

第22回福井県理学療法学術集会(福井県)

概要

【目的】TAVIは手術リスクが高い重症大動脈弁狭窄症例に対して開胸術(sAVR)に代わる治療法として開発され,sAVRと同等の予後改善効果を認めることが報告されている.一方でTAVI治療対象者の多くは虚弱高齢者で,低侵襲であるTAVI治療においても動作能力の低下につながる可能性がある.今回TAVI術術後リハの特徴について検討することを目的とした.【方法】2011年12月から2016年11月に大動脈弁置換術を施行された高齢者女性65名(TAVI群:23例,sAVR群:42例)を対象とした.各群の患者背景(年齢,身長,体重,介護度,既往歴,家族構成など),心エコーおよび血液生化学検査所見,リハ進行度,リハ内容,転帰先を比較検討した.なお,本研究に際してはヘルシンキ宣言を遵守して行った.【結果】TAVI群は,sAVR群に比べ,高齢(84.3±3.9歳vs77.1±6.8歳,p<0.05)で,要介護認定者が多く(34.8%vs2.4%,p<0.05),最高大動脈弁圧較差(94.8±30.1mmHgvs77.0±20.0mmHg,p<0.05)および平均大動脈弁圧較差(56.7±17.1mmHgvs45.0±12.3mmHg,p<0.05)が高く,Hb値(11.0±1.3mmHgvs11.8±1.4g/dL,p<0.05)は低かった.リハ進行度が有意に短く(端坐位自立:1.5±1.5日vs3.8±3,p<0.05,立位自立:2.1±1.6日vs5.1±3.3,p<0.05),介入期間(12.7±6.5日vs30.5±12.2,p<0.05)も短かった.また,TAVI群のリハ内容は心臓リハ参加率が少なく (43.5%vs76.2%,p<0.05)ADL中心の内容が多かった.また,高齢者世帯(52.2%vs54.8%,p=1)と各群で転院率に差はなかった(13%vs14.3%,p=1).【考察】 TAVIにより高齢で要介護認定者にも大動脈弁置換術の適応が拡大されている.また,TAVIは低侵襲であり術後身辺動作能力の獲得も早い.一方で,リハ介入期間は短縮傾向にありリハ内容もADL中心であり,退院後の運動処方や患者指導に十分な期間が得られていない可能性が示唆された.今回の研究では応用動作については着目しておらず,今後は他職種と協働しより詳細な動作能力の評価が必要であると考える.また,高齢世帯が多く転帰先についても自宅が多く退院後のリハビリ継続のためどのように指導・連携していくかについても今後の検討課題である.