その他

基本情報

氏名 佐藤 美紀
氏名(カナ) サトウ ミキ
氏名(英語) Sato Miki
所属 健康科学部 保健看護学科
職名 助教
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

早産による母子分離期間に母親の支えとなったこと

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

202003

発表学会等の名称

第34回日本助産学会学術集会(インターネット開催)

概要

目的
母子分離を経験する母親のニーズに応じた支援を検討する一助とするため、早産で新生児病棟に入院した児を持つ母親が、母子分離期間に支えとなったことを明らかにする。
対象と方法
早産児を出産し、児が新生児病棟に入院したことで母子分離を経験した母親5名を対象に、児の新生児病棟退院時に、インタビューガイドを用いて約40分の半構成的面接を行った。
結果
研究参加者は5名で1名が初産婦、4名が経産婦、年齢は平均33.4歳(±3.9歳)であった。全員が経腟分娩であり、分娩時週数は25~29週が2名、30~35週が3名であった。母子分離期間は最短16日~最長100日間であった。早産による母子分離期間に母親の支えとなったことについて、9のカテゴリ、25のサブカテゴリが抽出された。カテゴリは《家族が寄り添ってくれたこと》《長期的にスタッフと信頼関係を築き、安心して過ごせたこと》《同じような経験をしている母親に共感してもらえたこと》《早産を前向きにとらえられたこと》《赤ちゃんと過ごし、成長を実感したこと》《家族の成長を実感したこと》《赤ちゃんに会える環境を作ってもらえたこと》《母親として赤ちゃんに関われるようケアしてくれたこと》《母親としての役割を実践すること》が抽出された。
結論
母子分離期間の母親は、家族、医療者、同じような経験をしている母親から精神的に支えられていると実感していた。また、児や家族の成長を実感すること、母子分離期間においても母親役割を果たすことを支えとして認識していた。
医療者は、母親の早産による自責感や不安を軽減できるよう介入し、母親が児や家族の成長を実感しながら母親役割を果たせるような環境を作るための支援をすることが重要であると考えられる。