「子どもの強迫症状を心配して来談した母親の心理面接過程」
本論文は子どもの不潔恐怖と洗浄強迫の症状を心配して来談した母親との心理面接過程の報告である。親子並行面接の形態で実施され、約50回の面接過程の中で夫婦関係の不仲による子どもへの影響や子どもとの関係の捉え直し、クライエント自身が一人で奮闘せざるを得なかった状況等を振り返っていった。クライエントの語りから親子関係の変化や子どもの症状軽減との関連について考察を行った。pp.81-89
「東洋英和女学院大学心理相談室紀要」第18巻