「自分を大きく見せようとする男児の遊戯療法過程」
本論文は自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こしてしまう男児との遊戯療法過程の報告である。面接の中でクライエントは人生ゲームと戦いの遊びを繰り返し、その遊びを通して自身の様々な感情を表出させていった。その中で自分を大きく見せようとする言動の裏に、自分を見て欲しい、受け容れて欲しいという気持ちがあることが分かっていった。遊びのルールを巡る駆け引きや最終回に行った主訴に関連する描画について考察を行った。pp.81-90
「東洋英和女学院大学心理相談室紀要」第16巻