短下肢装具(AFO)は、下肢に障害を有する患者の歩行機能や生活の質を向上させるために重要な役割を果たしている。しかし、AFOは高価であり、学生がAFOに触れる機会が限られている。3Dプリンターを活用することで、安価で高品質なAFOを作成することができる。既製品のAFOを3Dスキャンして3Dプリンターで出力したAFOの強度試験では、底屈の引張張力は173N、足関節背屈の引張張力は設定方法により計測範囲を大幅に超える結果が得られた。これらの結果から、3Dプリンターを活用した理学療法教育は、学生のAFOの理解度を深め、臨床実習に役立つ可能性がある。将来的には、3Dプリンターを活用した理学療法教育の有効性を検証し、教育の質向上に貢献することが期待される。