本研究は、教育を受ける学生、支援を受ける利用者、支援をする家族や介護職員といった多様な観点から生理用品を用いたケアについての考えを把握し、教育方法の検討に繋げることを目的とした。「生理用品の使用にかかわる問題」、「排泄用品と生理用品を同時に使うことでの問題」、「利用者を尊重した生理時のケア」、「当事者・介護者との意見の違い」、「学生・利用者・家族・介護職員の4者が生理時のケア教育の必要性を感じている」といったことが明らかになった。デリケートな問題とされ、表面化しない生理用品を用いたケアの現状をふまえ、介護福祉士養成教育の中で教授する必要があるのではないかという結論に至った。