2022 年度 若手・女性研究者奨励金の受けて実施した研究に関しての報告書である。
介護福祉士養成教育の中に生理用品を用いたケアを導入するため、ケアを受ける側の利用 者とケアをしている家族や介護職員の意見を聴取した。さらに、介護福祉士養成教育を受ける 側の学生はどのように生理用品を用いたケアについて考えるのかを把握するためにディスカ ッションや技術の検討を行った。 利用者、家族、介護職員からは対面によるアンケート調査と内容を補完するためのインタビ ューを実施した。利用者には【1回の生理期間】【普段使用している生理用品とその理由】【生 理用品を選ぶ基準】【生理用品を交換する人】など、16の質問を設定し回答を得た。家族、介 護職員には、【利用者の生理用品を選ぶ基準】【生理用品について本人にどのように教えてい るか】【生理用品を用いたケアを行っていて困っていること】など12項目の質問を設定し回答 を得た。 学生とのディスカッションの結果、【多様な生理用品に触れてみて感じたこと】、【介護を 必要とする人に生理用品を用いたケアを導入するにはどうしたらよいか】についての考えを 知ることができた。さらに、生理用品を用いたケアの検討の際には、4つの障害像を設定した。 必要物品、介助手順についてワークシートに記入しながら検討を行った。検討した内容に沿っ て実技を展開し動画撮影を実施した。その動画を参考に再度介助手順の修正を行った。
https://www.shigaku.go.jp/files/s_wakatejosei_2022_hokoku.pdf