論文

基本情報

氏名 武村 尊生
氏名(カナ) タケムラ タカウブ
氏名(英語) Takemura Takaubu
所属 総合福祉学部 福祉心理学科
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「オピオイド鎮痛薬の不適切使用の現状と対策」(解説)【査読有】

単著・共著の別

共著

概要

オピオイド鎮痛薬(以下,オピオイド)の処方が他の先進国に比べて少ないとされている本邦においても,がん患者を中心に,その使用障害,高用量化・長期化といった不適切使用が徐々に表面化している。がん患者のオピオイド使用障害はケミカルコーピングともよばれ,がん患者特有のスティグマがその背景に存在していることが多い。オピオイドの高用量化・長期化はがん性疼痛と非がん性疼痛の区別が不十分なままオピオイド処方が継続されていることが背景に存在していることが多い。何れの問題も,患者の生活の質を悪化させる可能性が高く,その早期発見,予防のために,オピオイドの扱いは細心の注意が必要である。また,オピオイド使用障害や高用量化・長期化に陥った際の対応としては,患者に減量・休薬を無理やり押し進めるのでなく,患者の自発的な行動を促すハーム・リダクション・アプローチが有用である。

 山口 重樹(獨協医科大学 医学部麻酔科学講座), 櫻井 秀嵩, 山中 恵里子, 武村 尊生
 Volume 26, Issue 12, 1175 - 1182 (2023)

発表雑誌等の名称

臨床精神薬理 第26巻12号

発行又は発表の年月

202312