Multiple sleep latency test(MSLT)は,ナルコレプシーを含む過眠症の診断において重要な検査
の1つである.2008年より,わが国でもMSLTは保険適応となり検査が普及することが予想される.
しかし,その結果を診療に利用するに当たっては,MSLTが実施された対象者の検査前から検査中の
状況に留意する必要がある.今回,日中の過度の眠気を訴えて来院し睡眠不足症候群と診断された
症例を提示し,MSLTを睡眠医療に活用する際の問題点を考察を行った.
pp.475-479
近藤 英明,吉田 健志,西 智加子,川崎 昭子,武村 尊生,神林 崇,和泉 元衛,清水 徹男.