造血幹細胞移植(HSCT)が予定されている患者が経験する心理的苦痛は、臨床的に懸念されるところである。しかし、HLA-ahaploidenticl造血幹細胞移植を予定されている患者が経験する苦痛と、他の種類の適合造血幹細胞移植を予定されている患者が経験する心理的苦痛の違いは明らかになっていない。本研究では、その異同を明らかにすることを目的とした。
両者には異同が見られなかった。このことから、HLA-ahaploidenticl造血幹細胞移植であっても、他の種類の適合造血幹細胞移植治療を受ける予定の白血病患者と同様に、心理的苦痛の問題について注意を払う必要がある。そのような患者は、特に移植手術の直前の待機期間中に心理的サポートが必要であることを論じた。
pp.1990-1993
Rie Akaho, Akiko Otsu, Aiko Igarashi, Yuko Aoki, Takaubu Takemura, Sayaka Kobayashi,Kazuteru Ohashi, Katsuji Nishimura.