【人格障害をめぐる諸問題 症例を中心に】 前頭・側頭障害後に嬰児殺害に至った事例 高次脳機能障害者の長期ケアの視点から【査読有】
交通事故により脳に重度の損傷を受けた女性が、社会復帰して結婚・出産へと進んだが、生活と育児に行き詰まり、嬰児を殺害して自殺を図った事例について、臨床心理検査も用いて検討を行った。本事例の心理検査の施行と結果の整理を、臨床心理士として全て行い、医師とともにその内容を検討した。 犯罪行為にとどまらず、本人の性格と罹病した脳障害について考察を行い、長期ケアのありかたについても論じた。pp.1549-1560苗村 育郎, 武村 尊生, 菅原 純哉
臨床精神医学 28巻11号