咬筋咀嚼筋障害患者で睡眠中のブラキシズムを示す一群について、性格特性の関与の検討を、臨床心理検査を用いて行った。P-Fスタディを用いた結果、適切な攻撃性を示すことができない、いわば抑圧的な性格特性が関与していることを明らかにした。広義の顎関節症に対し、これまでの研究では質問紙法の心理検査が適切とは言い難い状況で行われていた問題も指摘した。疾患を対象とした心理学的検討をおこなうためには、対象と目的に適合したテストバッテリーを計画することの重要性についても、臨床心理士の立場から論じた。
p191-p196
Takaubu Takemura, Tetsu Takahashi, Masayuki Fukuda. Et.al.