シンポジウムを企画し、座長を務めた
我々リエゾン精神科専門職は、医療機関の中でさまざまな職種のメンタルヘルスを支援している。支援する中で、時間や労力に限界を感じることが多く、時には自分たち自身のこころが傷つき疲弊していくこともある。我々はメンタルヘルスの支援者として、自分自身のこころを守り大切にしていく必要がある。我々が自身の傷つきや疲弊をどのように考え扱っていくことができるのか、それを探ることを目的としたシンポジウムである。
シンポジストからは、さまざまな場面で精神科以外の職種を支援している業務を紹介するとともに、支援の際に自分自身が感じる傷つきや疲弊についても語られた。今回はシンポジウムとともに、聴衆側もワークショップ形式でディスカッションに参加し、自分たちの日常のリエゾンの中で体験している傷つきや疲弊について語り合い、支援者支援への考えを深めていくものとした。