ライフスタイルの多様化に伴い,近年睡眠障害が増加傾向にある.睡眠不足や日中の眠気は,仕事や種々の活動への意欲・能率の低下を招く要因にもなり,QOLに大きな影響を及ぼすと考えられるが,これまで明確な検討はなされていない.今回われわれは,短時間作用型の睡眠導入剤プロチゾラムを用い,不眠症治療に伴うQOLの変化について多施設共同研究にて検討をおこなった
その結果、不眠症治療に伴い患者のQOLが改善することが示された.特に患者の日中の活動性向上において,不眠症治療は重要な意義をもつことについて論じた。
心身医学 (0385-0307)47巻6号 Page556(2007.06)
武村 史,神林 崇,伊藤 洋,井上 雄一,内村 直尚,内山 真,武村 尊生,清水 徹男.