平成24年度の診療報酬改定で加算が新設されたことに伴い、精神科リエゾンチーム設立の機運が高まった。一方、総合病院精神科では、それ以前からリエゾン活動が行われており、多職種カンファランスに参加していた心理士も少なくない。演者もその一人である。
当日は、これまでの経験を基に、(1)精神科リエゾンチームのチームカンファランスで要求される心理士の機能、(2)リエゾンチームのメンバーの一人として、依頼科や病棟など他部門のカンファランスに出席する場合に期待される動き、について述べた。また、患者・家族のみならず、医療を提供するスタッフをも含めた全体の俯瞰を行い、カンファランスにおけるグループ力動のアセスメントを行い、健康的なチームバランスの均衡を保つことも心理士の役割の一つであることを述べた。それを踏まえ、カンファランスにおいて心理士が医療の実践にどう貢献できるかについてディスカッションを行った。