「子宮内胎児死亡(IUFD)の臨床的検討」
山形大学産婦人科における過去8年間の胎内死亡83例について、その臨床的背景を統計的に分析した。発生頻度は3.5%,35歳以上になると胎内死亡の頻度が高いこと、初産と経産に差はないこと、帝王切開術施行9例のほとんどが常位胎盤早期剥離であったこと、週数の浅いほど頻度が高いこと、発育障害がみられていた傾向にあること、胎児奇形の合併率が高いこと等が分かった。産科的管理、特に胎児情報の分析が重要であることを述べたpp.395-400吉村由紀子,千村哲朗
『産婦人科の世界』 第36巻 第3号