東北大学産婦人科で羊水穿刺を受ける妊婦225名にアンケートを実施した。受ける理由の約6割が高齢によるものであったこと、医師の情報提供で検査を受けると決めたのは約5割であったこと、検査を受ける積極性はあるが結果に対する不安は取り除かれていないかったこと、異常結果の場合約8割は中絶をする考えでいることがわかった。以上の結果から、胎児染色体検査を受ける妊婦の心理背景を把握し、妊婦への十分な配慮の下で胎児染色体検査を行う必要があることを述べた。
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赤井由紀子,上原茂樹,武山陽一,岡村州博,高林俊文,八嶋聰