東日本大震災で仙台市若林区は津波による甚大な被害を受け、300人以上が犠牲となった。若林区保健福祉センターは、医師1名、保健師18名を含む110名の職員で、若林区災害対策本部保健福祉班の活動(保健活動、避難所運営など)を開始し、最大53ケ所の避難所に避難した20449名の対応にあたった。発災当初から地域の医師会の先生方に支援をいただき、他都市の保健師等の派遣支援が得られ、感染拡大させることなく、包括的な保健医療活動を展開できた。被災者が仮設住宅へ移動し懸念される地域コミュニティーの崩壊などを考えたきめ細かな保健活動の継続が必要であること、災害対応には人員確保、確実な通信手段が必要であることを記録した。
総p.292 pp.36-43,47-48
永井幸夫、櫻井充、村井嘉浩、竹内直人、赤井由紀子、他