仙台市は、平成18年度に国保対象者の基本検診受診結果を分析し、平成19年度に特定保健指導モデル事業を実施し、市医師会と検討を重ね、市民へのポスター、チラシ等で周知を図り、平成20年度より特定健診・保健指導を開始した。特定健診・保健指導が始まり、多少問い合わせや苦情があるものの、順調に実施されているが、職域の扶養者検診の対応の遅れなどが見られている。8月末現在の健診実施状況(動機付け支援9.41%、積極的支援3.58%)であり、健診実施率の向上、保健所における健康増進事業との連動、特定健診結果の活用、特定健診指導の効果の評価検証の課題が考えられる。積極的に地域全体の健康づくりを考えていく必要があることを述べた。(「平成20年度地域保健総合推進事業 地域における医療連携の推進、特定健診・特定保健指導の効果的な実施に向けた保健所検討会 事例集」(財団法人日本公衆衛生協会)に掲載)